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「ふくしま合宿チームHYOGO」活動報告

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2023.09.13

「先輩からバトンを受け継いだ1年生有志が福島へ」

この夏、1年生3名が福島へ「ふくしま合宿チームHYOGO」 の一員として行ってきました。
「ふくしま合宿チームHYOGO」は灘高校の池田先生が、「 福島が教えてくれる学び」を若い人たちに伝えていきたい、 特に阪神淡路大震災を経験した兵庫県に住む子どもたちと一緒に考 えていきたいという思いから始まり、2019年夏から続けてこら れた活動です。
本校生徒も2019年から生徒会有志の先輩たちが参加しています 。

現地に行くと12年間経ってもなお、 帰還困難区域の中では住民のいない家が放置されていたり。
海岸近くの小学校では一見普通に建っているのに、 津波の威力で鉄筋が曲がり天井もなくなってしまっている。
そこに低い位置の水道があり、 改めてここに小学生が通っていたのだということが想像できゾッと したり。

海岸近くの講戸小学校
右上の青いラインは津波の到達ライン

小学校内部の様子

何より実際に現地に足を運ぶことの大切さを感じました。
そして地震や津波のあとは原子力発電所の事故があり、 助けられる命も置いて避難しなければならなかったことも聞き、 胸が痛くなりました。
最終日はちょうど処理水の放出の日。
これまで風評被害などを乗り越えて少し軌道に乗ってきた頃なのに …という思いと、 この決断をしないと問題を先延ばしにするだけになるのかなという 思いとが混ざり、複雑でした。

福島第1原子力発電所敷地内

原子力発電所の事故や処理水の説明を受けている様子

災害はいつどこで起こるかわからない。 福島のことは決して他人事ではないのではと感じた三日間でした。

参加した感想
「災害当時のことや被災された方々のことを知り、『 知りたいと思うこと』『知ることの大切さ』を知りました。」
「福島に行く前は、自分には関係ないと思っていたけれど、 実際に行ってみて、津波の恐ろしさを知り、 他人ごとには感じられなくなりました。」
「 今まで原子力発電所の事故が与えた影響やその街がどのくらい復興 しているかなど何も知らなかった。今回学んだことも、 ほんの一部だと思っている。だからこそ、これからも興味を持ち、 学び、それを周りに伝えられるように頑張りたい。」

7月と9月のオープンスクールでは福島から学んだことや福島の現状など展示し、福島の物産展も行いました。
福島で見たこと、聞いたこと、 感じたことを少しでも多くの人に伝えていきたいです。